後宮の烏 レビュー

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白川紺子さんの本です。

この本、ずっと気になってました。7巻まで出ている人気シリーズで、2022年10月からアニメも開始してるらしく、話題にもなってますね。

あらすじはこんな感じ↓集英社オレンジ文庫より引用。

後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をすることのない、「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物さがしまで、何でも引き受けてくれるという――。時の皇帝・高峻は、ある依頼のため烏妃の元を訪れる。この巡り合わせが、歴史を覆す禁忌になると知らずに。

まず、表紙の烏妃である寿雪が美しい。

儚げでいて、凛とした芯の強さも感じる素敵な寿雪…やっぱり、個人的にはイラストが内容にあってると物語にも浸りやすくてすごく嬉しいです。

肝心の内容は、中華ミステリーファンタジー。

寿雪は、烏妃という特別な立場上、ずっと独りを強いられていたのですが、皇帝・高峻との出会いをきっかけに少しづつ周囲と親しみ、関係が変化していきます。寿雪の特別な術によって事件を解決していく様もかっこよいし、なんといっても皇帝・高峻との距離が徐々に近くなっていくところが良い。

そもそも、高峻がなかなかに良い。何が良いかって、一筋縄ではいかなそうなキャラが良い。

高峻は常に冷静な口調と思考を持ち合わせていて、表情もあまり変わりません。それは皇帝であることや、過去に皇太子を廃されていた苦しい過去があったことなど、いろんなことが関係しているはずですが、これがなかなか食えない男で面白い。

寿雪と会って最初の頃、高峻は頼み事をしに寿雪のもとを訪れるも、追い返されてしまいます。そこで、高峻はパオズという寿雪の好物を差し入れして再チャレンジ。寿雪は過去の経験から食べ物には執着があって、話を聞いてあげることになるわけです。

話を聞き、皇帝・高峻から頼まれごとをされるわけですが、面倒ごとに違いないと渋っていると

「そなたは、パオズぶんの仕事をする。それでどうだ?」と言ってくる。

「ただ飯食らいでは、そなたも気分が悪かろう」と。寿雪はもちろん、ムッとして「おぬしは、思ったより性格が悪いな」と返します。すると高峻、

「性格がいいように見えたか。そう言われたのははじめてだ」

ここ、私的に高峻のかっこいいポイントなんです…!性格がいいように見えたか。そう言われたのははじめてだ…なんだこの、冷静に言い返してるくせに棘を含みまくっている言い回しは。こういう一筋縄ではいかなそうなキャラかっこいい。きっと2人の関係性も一筋縄ではいかないのだろうと予感させますね。笑

まあ、その2人の関係性が徐々に変わっていく様が良いのですが。

うん、次巻にも期待!

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